日语中男性和女性用语词汇方面的差别

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话し言叶の男女差上野千鹤子氏が「平成言文一致体とジェンダ-」( 「小说TRIPPER」96秋季号)で、明治より前の文献を调べてみると男女间の话し言叶には差异がほとんどない、もともと口语の性差はなかったのだ、近代になって突然出现したのは男性作家が「新しい言语规范」を示したからではないかと主张している。「...だわ」という表现は二叶亭四迷の『浮云』で使われたのだと。(清水良典「文学の练习问题」毎日981005)。清水はこれに賛同を示している。本当だろうか。実际に使われていない「だわ」や「のよ」、「ねえ」を胜手に小说が使ったからといって女性が使い始めるだろうか。
しかし确かに时代剧の中の姫は「姫はいやじゃ」とかは言っても、「姫は殿を好きよ」とか、「好きなのよ」、「殿を好きだわ」などとは口にしない。だが、农民や职人や商人の娘は、姫とは违う物の言い方をしていたのではないか。さらに身分の相违に加えて地方の差异から来る方言の差异が加わり、ずいぶん多様な话し方をしていたのではないか。姫も、津軽の姫と岛津の姫とでは、话し方がずいぶん违っていたのではないか。
気になって、近くにあった山本周五郎の时代小说を开いてみると、男は、といっても武士だが、随分威张った物言いをしているが、女性达は皆デスマス调の丁宁な话し振りだ。これは武家の女性だからだろう。ともかく男女ではずいぶん话し方が违うことは确かだ。それにしてもここには地方的特色は感じられない。まるで标准语の江戸时代言叶があったかのようだ。
本当は、性差と身分差と方言差と个人差とこれに时代の転変が络み合って、それはそれはいろんな日本语の话し方があったのではなかろうか。
もっとそばに井上ひさしがあった。戯曲の『黙阿弥オペラ』には、江戸から明治への境目顷の庶民の女の话し言叶が出てくる。
そば屋のトラばあさんの第一声。
「どこのだれだか知らないが、口やかましい人たちだね。黙らっせえ。こんな时分にどっぴどっぴ騒ぎ立てて、一体どこのアンポンタンの亲玉だ」
これだと活字だけでは男か女かわからない。この舞台は江戸末期の下町だ。
次に1866年江戸の终わり。トラの话振りは変わらないが、16歳のおせんのせりふ、
「おじさん方は外で鱼を焼いていらっしゃるわ」
これはどうみても女のせりふだ。
「一人前とは云えないんだそうよ」、「お座敷ではそういう评判だわ」、「お茶やおそばや野菜の煮物を振る舞たりするの」、「おばあちゃんがよく云う御恩送りになるんだわって」
あら、ダワもでてきたワ。大変ダワ、江戸时代にダワがあったのであれば、「浮云」流布说がすっ飞んでしまうのではないか。それとも井上ひさしが间违った会话をさせてしまったのか。
明治5年(1972)。トラさんはもう死んでいる。男达の言叶は少し丁宁になってきた感じだ。おせんが云う。
「居留地の外国人のみなさんがそこでオペラを演っておいでなの。今日、そこでお稽古をみてきたわ」
どうみても女の话し方だ。
21歳のおみつ、
「ここはもう芸だけでは生きられないところになっちゃった」
これは东京下町の话し言叶だ。おみつの言叶には必要に応じてデス�9�9マスも混じりマス。

藤沢周平の本も书架にかなりある。试みに「よろずや平四郎活人剣、浮草の女、下巻」を繙いてみる。
时代は天保の改革の顷だ。
「そんなさわぎになるなんて、あたしゃ考えもしなかったのよ」
「一度だけ、その男と言叶を交わしたことがござる」
「连雀町のの方に参られたら、みなさまもどうぞお寄りくださいまし」
「面白え见ものだぜ」
「おや、旦那にバレたのかしら」
ぱらぱらとめくって、会话体のところを别々のところから抜き书きしてみたので、脉络はないが、それぞれが男と女のどちらの口からでたセリフかは、一目瞭然だろう。
いつか浮世草纸などにあたってみようか。しかし、そこでの话し言叶が、现実の话し言叶の忠実な再现とも限らないから、话しは大変厄介だ。

欧米语には言叶の男女差はないという。実际日本人が中学から习う英语の世界では、言い回しや単语の男女差は学ばない。しかし本当にないのか。ドイツでは挨拶にHallo(今日は), Tshuss, Adee(さようなら)などと言う。しかし南ドイツでは方言でこれにle をつけて、例えばHallole などということがある。初めてこの単语に出会ったときには辞书を引いても出てこないので当惑した记忆がある。しかし今から思うと、こうしたレ言叶を、私はドイツでは女性の口からしか闻いたことがない。これは偶然なのだろうか。
さて百科事典で「女性语」を引いてみる。女性语は女性特有の言叶だが、室町时代に宫中女性によって作られ、次第に広がった「女房词」、江戸时代に游女达が使った「廓言叶」は学问上女性言叶には含めない。平安时代では枕草子に「おなじことなれども闻き耳ことなるもの、男女の词」とあるように、同じ言叶を使っていたが耳に闻く感じが违う程度だったが、室町以降、女房词が次第に広がっていき、特に江戸时代には女性の使って望ましい女性语を集めた「女の词」、「女中词」といった书がたくさん出たので単语が急増した。多いのは名词の头にオを付けた言叶だったが、语尾に「ます」をつける丁宁语も加わった。明治になって「だわ」「のよ」「ねえ」などの文末の言い方も発达した、とされる。
参考文献として真下三郎『妇人语の研究』1969�9�9东京堂出版、同著『女性语辞典』1967�9�9东京堂出版が挙げられている。一体どういうことなのだろう。谁か调べてみませんか。ついでに女性学も。
1.ダワについて。
ところで口语の话し言叶の最後のダワは、助动词ダと终助词ワが结びついたものダワ。
ダは书き言叶では男性も女性も用いるが、会话ではデス、マスよりも调子がきつく、男性に好んで使われるノヨ。
(男)俺は男だ。ヨーヨーマはチェリストだ。ダダをこねてはだめだ。何食べる?私はカツ丼だ。
(女)私は女ヨ。ヨ-ヨ-はおもちゃヨ。ダダをこねてはだめヨ。私はダイエットヨ。
标准语ではダと発音するときにはイントネ-ションは下がるが、方言では上がることもあるワ。あるワヨ。あるノネ。
ワは、下降调のイントネ-ションの时は男性専用の口头语、上升调のイントネ-ションの时は女性専用の口头语ナノヨ。
(男)腹が减ったワ。
   もういいワ、胜手にしろ。仆は知らないよ。
   何とも参ったわ。
(女)おなかが减ったわ。
   もういいワ、胜手にしなさいな、わたし知らないから。
   素敌なネクタイだわね。
   この本面白いわよ。
最後の2例はワでは下がるか、または低くありつづけるかだが、ヨで上がる。
(女)もういわよ、あんたになんか頼まないから。
これは女のせりふだが、ここではワもヨも下がる。これは怒っているときの调子だ。ヨを上げて不満を表现することはできない。ヨを上げたときにはダを付加して「もういいわよ-だ」とやらないと具合が悪い。ワヨは上がっても下がっても女性言叶なのネ。
ただし、并列助词的に用いるときには男女とも下降调で话すワ。ノヨ。
(男女)ぞろぞろ出てくるワ、出てくるワ、もう大変な人込みです。
さて问题の「ダワ」ダワ。これは通常女性の使う言叶とされている。その际、イントネ-ションは上升するノヨネ。男が使うと、ある种の性的嗜好の持ち主と见なされることが多いはずダワ。ところが、これを下降のイントネ-ションで使うと、ダワは男性言叶になってしまうのダワ。
朝刊読んダワ。
ワシは褒め杀しにあったんダワナ。青木建设とは亲しいんダワナ。
ダワはワの用例の法则に従うのであって、食べるワ、いいワ、読んだワ、これ皆、下げれば男、上げれば女の口调になる。ただし、食ったワ、腹减ったワ、は「食った」、「腹」が乱暴な响きを持っているので语尾を上げても女性言叶にならない。
またワを下げてもワヨ、ワネ、と、ヨ、ネを上げていけば女性言叶になる。
他方、
お金が届いたヨ、
いい线いっているネ
の场合は上げても下げても男っぽい。
(男)お金が届いたわ。届いたんだわ。届いたね。届いたよ。みんな饮んだ。
(女)お金が届いたわ。きっと届いたんだわ。届いたわね。届いたわよ。すてきなお洋服买っちゃった!
だんだん何だか分からなくなってきたわ。要するに男言叶と女言叶の区别を表现するのは、1.语の违い、2.アクセントの违い、3.声质の违いの全体であって、日本语の场合はこの三要素全体で区别していたのに1の要素は近年减少してきたということ、欧米语の场合は1.2の要素の区别はほとんどみられないが、3は厳然としてあり、ラジオで闻こえてきても性の相违は明らかであること、その他の外国语の场合は、3はともかく、よくわからないということ、この三点だけを确认しておくわ。
2.女房词;室町时代に宫中の女官の间で使われた一种の隠语。
髪はカモジ、寿司はスモジ、そなたはソモジ、杓子はシャモジ、汤巻はユモジ、お目にかかるはオメモジ、耻ずかしいはオハモジ、惚れるはホノジ、お见合いはモジモジ、鼻くそはホジホジ、いたいのはイボジ、。最後の三つは冗谈だが、ある言叶の头だけをとってそれに文字をつけたものを文字言叶というノヨ。これは女房词の一种ダワ。
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